モデリング作業

気が付くともう八月も半ばで久々の更新です。日本は夏コミも終わり、今年の夏も過ぎつつある感じでしょうか。私の方は、今年も仕事でドイツを離れられずでワンフェスも夏コミも関係ないという。。。 急なトラブルでこの土日も出かけざる得なくなるなど相変わらず高度資本主義社会の完全なるスレイブとして巻き戻し不能な毎日を無為にトラッシュしながら過ごしております。ああっ。完全に高度資本主義の奴隷と化した我々人類にもプロトカルチャーの遺伝子は残っているのでしょうか?

次回出品ドールはもちろん製作中です。おそらく緑髪のスピカになるかと。8月末から9月の頭ころには準備できると思います。

出品ドールを作成する一方で未来に向けた開発もコツコツ進めています。造型界隈ではZbrush一色のなか、変態的にすべての作業を3d-coatで進めるスタイルです。なんかボクセル形式がどうしても好きなんですよね。たぶん本格的にやっている人からすると馬鹿なやりかたをしている気がします。

造型作業は、クオリティUPのために、3Dソフトも柔軟に取り入れつつ、実際の製造工程、技法としては伝統回帰を模索してます。やはり永遠に朽ちぬ素材によるドールの錬成をやってみたいんですよね。DDだったりスマートドールだったり、レジンドールだったりトイとしてのドールは勿論それはそれで素晴らしいんです。

でも個人工房で経済ゲームの枠組みの外で製作するのであれば、いったん製作したらずっと所有者を変えても生き続けるような物を作ったら面白いのではないかと考えています。それには素材からして基本的に合成樹脂により構成されているトイドールから変えていく必要があると考えています。

とにかく手間は異常にかかりますが、カールチューンのささやきによりビスク化にとりくんでます。

画像はMercurius Version-Visquiの開発中モデル。Visqui化のための機構の見直しはもちろん、造型そのものも細かく見直しつつ進めています。素材の入手方法、焼き付けの技法習得など試行錯誤が多すぎて完成はいつになるのやらという感じですが。